震災でライフラインがストップしてしまったり、
放射能問題で乳児に対する水道水の制限が出てから、
水に対して今まで経験したことがないような混乱が起こりました。
震災後に備蓄目的で水を買う動きが過熱したところに、
水道水に放射能が検知されたことから、
たちまち生活する水をこれからどうするかという問題に直面しました。
わが家には赤ちゃんこそいませんが、
幼稚園児と小学生の2人の子どもがいます。
赤ちゃんに飲ませてはいけない水を、
どうして未来ある子ども達に飲ませることができるのか、
毎日不安で暗雲な気持ちになり眠れないこともありました。
現実的にはお風呂や洗濯など、
すべての水を購入した水でまかなえる訳もなく、
市販水の使い道を考え、
直接口に入れるものは少量でも大量に使用するものでも購入した市販水を使用し、
それ以外は水道水を使用するという方法をとりました。
水道の蛇口をひねって日常に何の疑問もなく利用していた水が普通に使えなくなって、
あらためて水の大切さが身に沁みました。
人間の体のほとんどが水分でできているように、
水は命そのもので、水が思うように使えない生活が、
生きて行くことの根幹にかかわるということを痛感しました。
自分達の認識の甘さを恥じる部分もありますが、
私たちは無料で水道水を使っているわけではありません。
毎月、きちんと使用量を払って生活してきたのです。
安全な水を整備し提供するというのは、
国の大きな役割のひとつです。
放射能問題の終息なしには、安全な水を取り戻すことはできません。
大人達の責任においてこの問題を解決し、
安全な水を未来に残していかなくてはいけないと思います。