湧き水とは、地面から自然に噴き出している地下水のことです。
湧水(ゆうすい)や泉とも呼ばれています。
自然に湧き出ているものなので、
湧出量が減ったり枯渇したりすることも起こりますが、
中には古くから湧き出て今もなお地元の人々に愛用されている
湧き水も全国的にたくさんあります。
水道設備などの無い時代から、
飲み水や炊事、洗濯などの生活用水として活用されてきた大切な水源といえます。
名水といわれる湧き水が出る場所では、
地元の人などが大きな容器を持参して、
大量に湧き水を持ち帰る姿をよく見かけます。
水道水の放射能問題で、
市販されている水が買えない時、
車で湧き水を採取しようとする人の長い行列がニュースになることもありました。
このように、どんな状況でも、どんな時代でも、
そこに在り続け湧き続けている力強い存在なのです。
持ち帰ることができるような湧き水は、
国や自治体などによって水質の検査などがおこなわれて
安全性が確認されているものがほとんどですが、
水道水とは違って、
塩素系の消毒液などが入っていません。
持参した容器が汚れていたりすれば、
雑菌が繁殖してしまう原因になってしまうので、
湧き水を持ち帰る場合は栓ができる清潔な容器を持参し、
キャップいっぱいまで水を入れ(空気に触れないように)、
新鮮なうちになるべく早く飲みきるということが大切です。
もし、時間が経過して心配な場合は栄養分は減ってしまいますが、
煮沸して殺菌してから飲むと安心です。
近年は、環境の悪化や土地改変などによって、
湧き水の水量が減少したり、
水質が悪化したりする例が指摘されています。
自然の大切な恵みですので、
後世に残すためにも環境保護などの保全努力が必要になってくると思います。