水 常温vs保冷
ペットボトル入りの市販水のラベルに書かれた保存方法には、
ほとんどが「高温・直射日光をさけて保管してください」とあります。
つまり開栓しない状態で置いておくならば
常温保存で大丈夫ということであり、
段ボールなどで宅配されたような状態のままで
押入れや食品庫などに入れておいた方が、
かえって日光などがあたらずよいということになります。
基本的にペットボトルに入った市販水は、
雑菌に触れないようにボトリングがされているため、
ペットボトルに傷がついていたりキャップに問題があったりして
雑菌が入るようなことがなければ、
冷蔵庫で保管する必要は無いということです。
そのため、冷蔵庫で保存したからといって
消費期限や賞味期限が伸びるわけでもなく、
常温保存でも保冷保存でもあくまでもラベルの期限までに
飲み切るということが前提となっています。
では、水道水の場合はどうでしょうか。
水道水の場合は明らかに冷蔵庫で保存した方が保存期間が長くなります。
水道局などでは、常温の場合なら3日、
冷蔵庫なら10日程度と提言しているため、
常温に比べると保冷は3倍以上保存期間が長くなることになります。
市販水が徹底した衛生管理のもとにボトリングされているのに対し、
家庭でどこまで雑菌を増やさず保存容器に入れられるかは不安が残りますが、
水道水を保存するならなるべく清潔なふたのできる容器に
空気を入れないように口元いっぱいまで水を入れて保存し、
飲む時も直接口をつけることは避け、
コップなどに注いで飲むように心がけます。
水道水の場合は1度沸騰させれば殺菌できるといわれていますので、
保存した水をそのまま飲むのが心配な時は、
沸騰させて湯冷ましのような形で飲むとよいのではないでしょうか。