水の購入制限
東北大震災の後にも地震のあった地域では、
水の購入制限はありましたが、わりと早くに解消されました。
ただ、水道水の放射能検出問題では、
日常に使う水への抵抗から市販の水を購入しようとする人が増え、
水を購入するのにかなりの苦労を強いられ、購入制限も長期化しました。
スーパーなどでやっと水が買えるようになっても買う量の制限が出され、
2リットルの水はおひとり様1本などという購入制限が出されました。
購入制限でも水が買えるようになった最初の頃は、
すぐに売切れてしまうので、
何軒ものスーパーを回り購入制限の本数を買えるか、
買えないかという状況が続きました。
また、あまりにも水が不足していたため、
通常は家族ふたりで行けば購入制限の本数×2(ふたり分)を買えたものでも、
家族単位の購入制限をおこなっているなどと店側にいわれて、
希望本数を購入することはなかなかできませんでした。
赤ちゃんや小さな子どもがいるお母さんなどは、
その小さな子を連れながら水を買う列に並び、
重たい水を持ち帰るという日々が続きました。
この頃、水の宅配をしてくれる業者などに電話をしてもまったくつながらないか、
電話がつながっても水の在庫がなく、
いつ入荷するのかわからないといわれました。
娘の通う幼稚園でも、
いつまで水を探し求めて買い続けなければいけないのか、
みんな不安を抱えていました。
水問題は長期化することが予想されるため、
ウォーターサーバーや定期的に水を届けるサービスをおこなう業者に
毎日電話をかけ、いつ届くかわからないという水の順番待ちをしながら、
とりあえず近所のスーパーなどで購入制限が出された水を
買い回るということを泣く泣く続けました。