水との付き合い方
ひとくくりに水といっても海外の水事情は各国によってそれぞれ違いがあり、
まずは地理的な事情なども考えて水源が確保されているか、
上下水道などの整備が整っているか、
水道水が普通に飲めるかなど、各国によって対応や事情が異なると思います。
ヨーロッパなどの水道水が硬水の場合などでは、
軟水に慣れ親しむ日本人が飲むとお腹をこわすというようなことを聞いたりします。
硬水が出る国の人は、
普通に飲料として飲んでいますが、
日常生活において硬水ならではの問題に悩まされています。
まずは洗濯などは硬水で何度か洗うと変色したり傷んでしまったりするため、
石灰質を分解する専用剤などを使用する必要があったりします。
よくフランスなどでは水を大切に使うといわれますが、
顔などを硬水で洗うと肌が乾燥したり荒れたりするという事情もあるようで、
硬水の石灰は意外と悩みの種であるようです。
水道水が硬水の国では雨水を貯めるタンクを家に備え付けて、
家庭用水として使用できるようにしているところもあるほどです。
マレーシアから分離独立をし発展を続けるシンガポールでは、
国土がせまく平坦なために貯水能力が乏しく、
国内で必要な水源が地理的に確保できません。
いまだにマレーシアから水を買い送水されている状況です。
しかし、2カ国間に何かトラブルが生じると、
この送水を止める止めないという問題に発展してしまうため、
シンガポール政府は、海水を淡水化することと、
下水をろ過して上水に再利用するなどの努力を続けています。
アメリカやオーストラリアなどでは、
水道水にフッ素を入れて国民の虫歯を防ぐという取組みをおこなっている国もあり、
水とのつき合い方は全世界共通とはいかないようです。