無殺菌処理
無殺(除)菌処理とは、
加熱処理を施していない水のことです。
非加熱処理が主流のEUでは、
COUDEX(コーデックス)による基準に基づき
厳しく水の処理方法なども定められています。
COUDEXとは、食品の国際規格のことで、
現在世界的に通用する唯一の食品規格といわれています。
日本でも有名なエビアンやボルヴィックなどは、
このCOUDEXが定めている「ナチュラルミネラルウォーター」の基準をクリアして、
世界中に輸出されています。
このCOUDEXが定めるネチュラルミネラルウォーターは
「殺菌処理など一切の加工をせず自然のままであること」となっていることから、
それまで加熱処理が義務づけられていた日本でも
ミネラルウォーターの規格の見直しが検討されてきました。
昭和61年5月に国際的な基準に合わせようと、
それまで加熱を義務づけていた市販水に対して、
殺菌処理をおこなわなくてもよいということになりました。
このため、日本でもEUと同じ自然の地下水をそのままボトリングされた
国際規格に該当する「ナチュラルミネラルウォーター」を
生産することが可能となりました。
ただ、EUの基準に合った市販水はまだまだ少数派で、
原水をろ過フィルターに通したり、
一瞬の高温殺菌やオゾン殺菌、紫・O線殺菌などが施されているものが
主流となって出回っています。
水源がたとえ天然水であっても、
少しでも人工の手が加われば、
国際規格でいうナチュラルミネラルウォーターとしては
認めてもらえないということになります。