天然ガス入り水
海外旅行に行ってレストランなどで水を頼んだら、
炭酸の入った水が出てきて驚いたことがあります。
炭酸水には人工的に水に炭酸を加えて売られているものがありますが、
天然の二酸化炭素が溶けて発泡性を持った水もあります。
この水の分類としてはナチュラルミネラルウォーターに属し、
人工的に炭酸を入れたものとは違い、
天然ガス入り水は炭酸がやわらかく欧米などではとても人気があります。
天然ガス入り水では、
ドイツのゲロルシュタイナーやフランスのペリエなどが有名ですが、
国産の天然ガス入り水も売られています。
海外の天然ガス入り水のほとんどが硬水であるのに対し、
日本では軟水の天然ガス入り水が売られています。
世界的には軟水であることは珍しく、
貴重な水といえます。
欧米では食事の時に炭酸ガス入り水を好んで愛飲する人が多く、
これはコッテリとした西洋式の食事の消化を助ける働きがあることと、
後味がスッキリと感じるため爽快感が得られるからといわれています。
そのためレストランで炭酸水を出す店はけっこうあります。
天然の炭酸水のため、
ボトリングして商品化をするのは普通の天然水以上に大変なことです。
水が空気に触れれば、たちまち炭酸が失われて行きます。
そのため、水源深い場所から強力な圧力をかけて原水を汲み上げ、
一気にボトリングをおこなって密閉し商品として世界中に送り出されています。
まさに技術の進化によって、
家庭にいながら飲むことができるようになった水ですが、
大自然の中で泡立つ天然の水というのを1度は飲んでみたいものです。