東日本vs西日本
東日本と西日本では、どちらの方に美味しい水があるのでしょうか?
単純にいえば寒い地域と暖かい地域の違いのように感じますが、
名水が湧き出るような場所は、どの地域でも自然が残り、
名峰やきれいな川などが存在しています。
環境省が選定する日本名水百選で1番多く選ばれてい
る富山県と熊本県は、
平成の名水百選を入れてもトップの座を守っています。
名峰に名水といわれるなら、
全国区である富士山が選ばれるなら誰もが納得するのかもしれません。
ただ、この富士山がある場所は、
ちょうど東日本と西日本の境目にあるような場所にあります。
もし富士山の名水が日本を代表する水なら、
東日本vs西日本の名水勝負は引き分けということになるでしょうか。
日本全国の名水をブロックごとの特徴でいえば、
北海道と東北地方のおいしい水は、
何といっても雄大な大自然と、豪雪地帯ならではの雪解け水、
火山帯も多く豊富な水資源に恵まれていることです。
関東地方北部や甲信越地方の山沿いでは、
きれいな水源や湧き水などが多く、
澄んでいてクセのない名水に出会うことができます。
東海と北陸では、北アルプスや南アルプスなど高い山々に囲まれ、
不純物の少ないクリアな名水が多いのが特徴です。
近畿地方は山に囲まれており、
山の恵みで比較的純度の高い軟水が多く、
中国地方では、花崗岩(かこうがん)、石灰岩、火山灰、などの
さまざまな地層が広がることから、
多様な性質の天然水が存在します。
四国地方は清流四万十川の源流をはじめ、
日本で初めて海洋深層水が採水された高知県室戸沖などが有名です。
九州と沖縄では、比較的硬度が高い軟水が多いのが特徴です。
どれもネット販売などが発達したことによって、
自宅にいながら日本全国の水を宅配してもらうことができるようになりました。
日本全国お取り寄せをして、
自分自身で東西対決水の味比べをするのも悪くありません。